今月、木曽三川の河口に生息する三重県桑名市の特産品・ハマグリを密漁から守るため、地元の漁業関係者や海上保安部などが、合同でパトロールを行いました。
密漁パトロールは、5年前から毎年行われています。この日は、地元・赤須賀漁協や海上保安部などの約80人が、陸上と海上から不審な行動をしている人がいないかどうかを見回りました。密漁者を見つけると、許可のない漁が禁止されていることを伝え、獲った貝を放すよう指導を行います。
実は、桑名のハマグリは、一時 漁獲量が激減し、20年程前には年間1トンを切るまでに落ち込んでいました。しかし、赤須賀漁協が中心となって稚貝の生産や放流、漁獲量の制限などを行い、最近では年間150から200トンを安定的に確保できるまでに復活しました。
一方で、密漁が後を絶たず、合同パトロールの効果で密漁数は減っているものの、ハマグリ漁に大きな影響を及ぼしているということです。