ユネスコの無形文化遺産に登録された、四日市市に伝わる「鳥出神社の鯨船行事」の歴史や成り立ちを広く知ってもらおうという講演会が、地元・四日市市の富田地区で開かれました。
江戸時代から続くとされる「鳥出神社の鯨船行事」は、かつて伊勢湾で盛んだった捕鯨の様子を再現する伝統行事で、煌びやかな装飾を施した「鯨船」が町なかで勇壮な練りを繰り広げます。おととしユネスコの無形文化遺産に登録されましたが、鯨船行事が行われる富田地区では、担い手の後継者不足が深刻になっています。
講座は、祭を深く知ってもらうことで、支援者を増やし、伝統行事を守っていこうと企画されたものです。
初日のきょうは鯨船保存会の加藤正彦会長が、伊勢湾でのクジラ漁や富田地区の歴史などを踏まえて鯨船行事の背景について説明し、「祭を一緒に盛り上げてほしい」参加者に呼びかけました。