6月、伊勢市の二見興玉神社の境内にある龍宮社で地域の安全を祈る「御中施」と呼ばれる神事が営まれました。
この地域は1792年の大津波で民家がほとんど流される大きな被害に遭いましたが、村人が助け合って立ち直ったと神社では伝えられています。以来、旧暦の5月15日に海と地域の安全を祈る神事が行われていて、今年も、地域の氏子らが参列しました。
木の船に乗せられたお供え物の「きゅうり・海藻のみるまつ菜」は「津波を急に見るな、待つな」との先人の教えが込められていて神職や参列者らが地域の安全を願っていました。