今月、三重県北牟婁郡紀北町では、秋の風物詩であるアオサノリの種付け作業が最盛期を迎えています。
紀北町では、波の穏やかなからにかけアオサノリの養殖が盛んで、乾燥ノリにして年間15トン程が生産されています。水中にノリの胞子が浮遊するようになる9月頃には、海中に網を張り、種付けが行われます。
この日も、引き潮の時間を見計らって、浜辺に網を張る作業が行われ、幅1.2メートル、長さ18メートルの網が張られました。
胞子が網についたことが確認されると、2週間ほど沖合に出してノリの成長を促します。紀北町全体では、約5000枚の網が張られ、松阪市など県内各地の養殖業者にも送られます。
全国一の生産量を誇り、伊勢志摩サミットでも提供された三重県のアオサノリは、需要の高まりから価格も高騰していて、冷え込みが厳しくなる年明け頃から収穫がはじまります。