海の安全と大漁を願って、船の上から海水を掛け合う、全国でも珍しい奇祭「潮かけ祭り」が、志摩市の和具漁港で行われました。
約800年前から続くとされる「潮かけ祭り」は、海の安全を守る女神「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」が、漁港の沖に浮かぶ大島の祠に年に一度だけ里帰りするのを祝って、旧暦の6月1日に行われます。
大島での神事を終えた地元の漁船が港に戻ると、船に乗った子どもや漁師らが、禊ぎの意味があるという海水を掛け合いました。
「潮かけまつり」の日は例年、梅雨の最中ですが、今年はすでに梅雨が明けていて夏の青空の下での祭りとなり、岸壁で見ている人たちも潮を浴びて無病息災を祈っていました。