6月、梅雨の晴れ間に熊野市の七里御浜にある名勝・獅子岩で神秘的な光景が見られました。
熊野の太陽は、広大な太平洋から昇り、世界遺産・熊野古道の通る山に沈みますが、夏至の前後は日の出の位置が北寄りとなり昇った朝日は獅子岩の口の中に入ります。
獅子が朝日をくわえるのか、それとも、朝日が獅子の口に飛び込むのか、見る人によって解釈は異なりますが、いずれにせよ、5月中旬から7月にかけてだけ見ることのできる神秘的な光景です。
太陽が獅子の口に入るのは、日の出から30分ほどたった頃で、この日は、朝の5時すぎには観光客らがカメラのシャッターを切っていました。なお、冬至の前後には満月が獅子の口に入るそうです。