8月、300年以上の伝統を誇る熊野大花火大会が開かれ、約1万発の花火が紀州路の夏の夜空を彩りました。
お盆の先祖供養として江戸時代に始まったとされる熊野大花火大会。県内外から約17万人が会場の七里御浜海岸に詰めかけたほか、「ダイヤモンドプリンセス」や「にっぽん丸」など5隻の豪華客船も訪れました。
花火大会は午後7時過ぎに始まり、七里御浜の沖に浮かべた船などからスターマインなど約1万発が豪快に打ち上げられ観客を魅了しました。
いちばんの呼び物は、イカダに3尺玉の花火を乗せて海の上で爆破する「三尺玉海上自爆」。直径600メートルの炎の花が轟音とともに開くと、大歓声が上がりました。
フィナーレを飾った国の名勝・鬼ヶ城での仕掛け花火は、岩場や洞窟での反響音も加わり、大迫力の音と光が漆黒の熊野灘を鮮やかに彩りました。